首長・施設管理責任者、地方議員の皆様へお願い

「政党機関紙の庁舎内勧誘行為の調査及び自粛を求める陳情」の採択、職員アンケートによる実態調査の実施、自治体による「庁舎管理規則に基づく勧誘禁止」等の方針表明は、当会が把握しているだけでも全国175自治体に広がっています。

これまで、地方議員がその立場や影響力を背景に、自治体職員へ政党機関紙の購読を勧誘している実態が各地で指摘されてきました。特に、日本共産党所属議員による勧誘事例が多数報告されています。

「議員から勧められると断りづらいのではないか」「職員が不本意ながら購読しているのではないか」「議員の立場を利用したハラスメントに当たるのではないか」

こうした疑念は長年にわたって提起されてきました。近年、社会全体でハラスメント防止への意識が高まる中、全国の自治体で実態調査や庁舎管理の見直しが進み、ようやく是正に向けた動きが広がっています。

陳情の採択などを契機として、各自治体では職員アンケートが実施されています。当会が把握する累計44自治体以上の調査結果を集計すると、地方議員から勧誘を受けた職員のうち、「購読しなければならないというような圧力を感じた」と回答した職員は、全国平均で57%に上りました。


私たちが首長、施設管理責任者、そして地方議員の皆様にお願いしたいことは、職員に対する政党機関紙の購読強要を、見て見ぬふりしないでいただきたいということです。

全国ではすでに多くの事例と調査結果が積み重ねられ、匿名アンケートの実施、勧誘ルールの明確化、庁舎管理規則の適正な運用など、心理的圧力やハラスメントを防止するための具体的な道筋も示されています。

職員がこれからも安心して職務に専念できる環境を守るため、実態調査と必要な是正措置を講じていただきますよう、何卒お願い申し上げます。

板橋区 職員ハラスメントアンケートより 
(令和6年10月実施)


🟤管理職が■■議員から私費で新聞の購入を強いられている。 金銭の強要だけでなく、 偏った思想の強制・洗脳にも繋がり問題があると考える。購入しなかった場合に関係性の悪化や議会内での理不尽な質問が想定されるため、管理職は購入せざるを得ない状況にあると思われる。 購入は任意という反論があると想定されるが、事実上強制されているように見える。

🟤議員が自ら勤務時間中に管理職の自席に集金に来るため、 窓口に来た区民 から議員と管理職が金銭の授受を行っているように見えるため問題があると考える。

 

🔴■■議員団が、 課長が機関紙の購入しない場合、 明示的な圧力がないにしろ、購入をしている課長に比べて厳しい追及を行うような圧力を感じている。 これまで所属した課長のほぼ全てが購入させられており、 自由な購買意思ではなく、明らかに議員と課長という立場に基づき購入させられている。

 

🟣議員(事務員)さんが配っておられるのであれば、 どのような根拠でしょうか。■■■の販売だけが認められ、 議員や事務員が執務室内を自由に歩き回れる根拠があるならば示していただきたいと思います。

 

※■■は板橋区が公表時に黒塗り(参照:都内自治体アンケート結果

 

当会で地方議会に提出し採択されている
主な陳情項目

  • 1. 政党機関紙の購読、購読継続及び解約は、いかなる場合も、職員個人の自由意思によって決定されるべきものであり、地方議員が職務上の関係や立場を背景として、自治体職員に心理的圧力を与えるような勧誘を行ってはならないことを、議会として確認し、全議員に周知してください。
  • 2. 上記1の内容に反し、庁舎内で職員が地方議員から政党機関紙の勧誘を受け、心理的な圧力を感じたり、断りきれずに購読してきたという実態がないかについて、可能な限り早期に、職員に寄り添った形で調査・確認するよう、行政に求めてください。
  • 3. 仮に心理的な圧力を受けた職員が確認された場合には、当該職員の自由意思が尊重されるよう、適切な対応を行うよう求めてください。
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各自治体の実態調査アンケートの結果

全国概要まとめ

東京都内自治体の調査対応事例

千葉県内自治体の調査結果・対応

【メディア報道】千葉県内自治体の動向

  • <独自>千葉・銚子市議会、政党機関紙勧誘「禁止」で市当局に対応求める 8月18日期限(産経新聞 令和7年2月3日
  • 政党機関紙の勧誘「受けた」6割が「圧力感じた」 議会に対応検討依頼 千葉・大網白里(産経新聞 令和6年12月15日
  • <独自>庁舎内で政党機関紙の購読勧誘制止を 千葉の複数の市町議会で陳情採択(産経新聞 令和6年10月7日
  • 議員が市役所内で政党機関紙の勧誘しないよう求める陳情を採択 千葉市議会、共産は反対(産経新聞 令和6年6月12日
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旭川市及び山形市の調査結果

「購読強要」から職員を守る為に

各自治体でぜひご検討頂きたい事項

POINT

1

機関紙が必要な職員は、自分で購読できます

支持する政党の機関紙を購読したい自治体職員は、自宅などの私的な場所で自由に購読でき、その手続きも各政党のホームページ等から簡単に行えます。そのため、政党機関紙を必要とする方にとっても、庁舎内で職員に対する勧誘活動は本来必要ありません。

POINT

2

「管理責任者の決断」が職員を守ります

庁舎内で議員から職員が直接勧誘を受けると「断りづらい」ので、不必要でも仕方なく購読してしまいます。これが、「購読強要ハラスメント」の実態です。職員が安心して職務に専念できる職場環境を整え、公務の政治的中立性を確保するとともに、庁舎内の秩序を適切に管理することは、自治体の管理者に求められる重要な責務です。

POINT

3

庁舎管理規則の遵守を確認することが基本対応

多くの自治体では、庁舎管理規則等により、庁舎内での営業・販売・勧誘行為を原則として禁止し、必要な場合には事前の許可を求めています。それにもかかわらず、必要な許可を受けないまま、議員による政党機関紙の購読勧誘や販売、集金が継続してきたとすれば、庁舎管理上、看過してはならない問題です。これまで特定政党の議員への忖度で見過ごしてきた実態がないかを改めて確認し、庁舎管理規則に基づく適正な運用へ見直していただくことが大切です。

POINT

4

万が一許可申請があれば、事前に実態調査を実施する

庁舎内における政党機関紙の購読勧誘について許可申請があった場合には、形式的に許可するのではなく、事前に職員への実態調査を実施してください。調査の結果、勧誘を受けた職員の中に、「断りづらかった」「購読しなければ業務上の不利益を受けるのではないかと感じた」など、心理的圧力を受けた職員が確認された場合には、自由な意思に基づく勧誘とは到底言えず、許可しないことが適当です。議員側は「圧力などかけない」と弁明するでしょうが、当の職員は圧力を感じているのです。

STEP

1

見出し

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新宿区、足立区、葛飾区、大野市、壬生町など各地で「集団解約」の動き

産経新聞社説(令和7年10月30日朝刊)

関連資料

川崎市の実態調査

2003年、川崎市が全国で初めて実施した調査では、議員からの購読勧誘に圧力を感じた職員が約8割に上りました。一部職員が提訴しましたが、市の調査は適法と判断され、現在では全国で40件以上の調査が行われています。

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共同通信 報道記事

2022年12月の共同通信の記事では、勧誘時に心理的圧力を感じた職員が、金沢市で約8割、千葉市で約7割に上ったと報道。熊本市でも12人の訴えを受けて行政が調査に動きました。「断って目を付けられたくない」と購読を続ける管理職の証言からも、各自治体の深刻な実態が浮かび上がります。

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赤旗工作の共産党内部文書

元日本共産党議員がSNSで公開した内部文書とされる資料から、庁舎内での機関紙勧誘が組織的に進められていた実態が浮かび上がります。人事異動の情報を基に議員が職員へ接触していたとされ、特に異動・昇進した管理職には注意が必要です。

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議会議事録

【議員の皆様におすすめです】政党機関紙勧誘の全面禁止を決めた「狛江市議会」など、心ある議員の一般質問と、行政として誠意ある対応を示した議会議事録です。議会答弁の参考にして頂ければ幸いです。

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「調査は憲法違反」との共産党の主張は、裁判所の判断により否定されています。

パワハラ防止法に基づく市区町村の取り組み状況

パワハラ防止法では地方自治体に対して、「事実関係を迅速かつ正確に確認すること」「事実確認ができた場合には、速やかに被害者に対する配慮の措置を適正に行うこと」「再発防止に向けた措置を講じること」が義務付けられています。市区町村の約90%が「措置義務を果たしている」と回答しています。

引用元(総務省・調査)

職員・関係者の声

職員関係者の声
※メディア報道・職員アンケートより抜粋

成田市では、課長補佐昇格時に共産党の赤旗、課長昇格時に社民党の社会新報の勧誘が議員からあり、ほとんどの職員が 議会対応もありやむを得ずとりますが、ほとんど読まずにリサイクルに回します。
成田市職員の声
「市議さんから勧められると、職員として断るのは難しい。申し込みはしたが、ほとんど読まない(現職)」。「現役の頃は『ぼろきれ』を買うつもりで勧誘を承諾していた(元職員)」
佐世保市職員の声
新潟市役所の職員さんがいらっしゃいますが「特定政党に肩入れしてはいけないはずの公共機関が『●●』を相当部数購読させられている」と苦虫をかみつぶしておられました。某政党議員の圧力によって、職員に相当数の「穏やかな押し売り」が行われているとのことです。
新潟市職員の友人の声
私の親も役職ある市役所の職員なのですが、役職持ちになったときから、『●●』を持ち帰ってくるようになりました。読むことはまったくなく、私は見つけ次第、破り捨てています。公に尽くす公務員の公平性を壊しているのではないでしょうか。
市職員の家族の声
●●新聞の購読は表向きは強制されていないが、購入しないと議会対応等の影響が予想され、実質購読を強制されている。
 
実際、新聞の購読をしないと一般質問するぞと脅されている人もいた。
あま市職員の声

管理職で、購読されていない方を探す方が難しいと思います。「新聞をとって納得してくれるなら、、、」と事なかれ主義的に購読している。これが真実だと思います。

奈良市職員の声
私の親も役職ある市役所の職員なのですが、役職持ちになったときから、『赤旗』を持ち帰ってくるようになりました。読むことはまったくなく、私は見つけ次第、破り捨てています。公に尽くす公務員の公平性を壊しているのではないでしょうか。
市職員の家族の声

最後に

議員と職員は本来的には対等の関係であるのは当然のことです。しかしながら、ハラスメント行為があれば、それが歪な関係に転じます。
 
議員の自覚の有無に関わらず、もし「機関紙購読を強要されている」と感じている職員が市役所内に少数でもいるならば、議会・行政の双方で厳格に対応いただくのが当然と考えています。本サイトの資料は自由にご活用ください。

政党機関紙と根を同じくする問題があると考えています。

全国自治体に「労働組合勧誘の実態と対応方法」について調査し、報告書にまとめた。ご覧いただければ幸いです。

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